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装着感に全振りしたノイズキャンセリングイヤホン、SONYのLinkBuds Fit(WF-LS910N)

ソニーのノイズキャンセリングイヤホンをWF-1000XM3からXM4まで愛用していたのですが、デザインが好きになれずXM5は購入を見送っていました。一方で、仕事のときに作業に集中するために音楽を聴くことがあるのですが、XM4は耳栓のようにイヤーピースを耳に押し込めるので装着感が気になっていました。そんなときに、SONYからデザインと装着感が良さそうなイヤホン、LinkBuds Fit(型番はWF-LS910N)を購入したのでレビューしたいと思います。

外観と仕様

2024年11月、SONYはLinkBudsシリーズとしてLinkBuds Open(WF-LS910)とLinkBuds Fit(WF-LS910N)を発売しました。両機種ともWF-1000XM5と同じドライバ及びプロセッサを搭載しながら、LinkBudsシリーズの特長でもある「ながら聴き」を改善したモデルです。

ノイズキャンセリングイヤホンWF-1000XM4の後継機種として使うことを想定していたので、LinkBuds OpenではなくLinkBuds Fitの方を購入しました。WF-1000XM5と近い音楽再生性能、表面がテカテカデザインではなく装着感が良さそう、かつノイズキャンセリング機能を搭載しているのが購入したポイントでした。

LinkBuds Fit(WF-LS910N)
LinkBuds Open(WF-LS910)

最近、SONYはイヤホンの箱をコンパクトにしつつリサイクル可能な梱包用紙素材を使うことが多いですよね。今回はイヤホン

囲っている紙を開けると外箱が出てきます。プラスチックではなく紙でできていて、すごくシンプルですね。シンプルなのですけど、なんとなくかわいい感じがして好感が持てます。単なる外箱なのですが、開けた時のうれしさを感じることができます。

今、持っているSONY製ワイヤレスイヤホンの箱と比較すると以下のような大きさの違いがあります。左からWF-1000XM4、LinkBuds Fit、WF-C100Nです。どれもコンパクトで良いですね。WF-1000XM4は外箱の周りを囲んでいる紙を開けると閉じることができないので、箱を保管しておくのが不便でしたがLinkBuds Fitは外箱と周りの紙を元に戻すことができて、保管も可能です。

LinkBudsと書かれた部分を上にして開けるとイヤホンが収納されている箱が出てきます。ここは製品を取り出すときに必ず目にする部分なので、アプリをインストールして耳に装着して音楽聴いてください、と簡単な使い方が書かれています。これは分かりやすくていいですね。

簡単な使い方が書かれた紙を開けるとイヤホン本体が収納されています。ご丁寧にケースも紙で囲われています。本当にご丁寧ですね。LinkBuds Fitの本体とアクセサリの収納は面白くて、本体ケースが入った内箱を取り出すと以下のように何段かに分かれています。

この内箱は棚のように引き出すことができるようになっていて、一段目がイヤホン本体とケース、2段目は説明書などのドキュメント、三段目がイヤーピースとUSBケーブルが入っています。これはデザイン的に遊び心があって個人的にはすごく好みです。

一段目は上の紙を開けるとイヤホン本体が中に入ったケースが収納されています。こちらは後程確認してみます。箱の写真ばかりでつまらないかもしれませんが、ケースを取り出すと下にドキュメントやアクセサリが入っていることがアイコンで示されています。穴が開いて何があることは分かると思うので、確認し忘れることは無いでしょうね。よく考えられていますね。

二段目には説明書と注意書きが書かれたドキュメントが入っています。何か不明点があった場合はWebサイト上の説明書を見るので紙の説明書は一度も開くことはありませんが、必要な人もいるはずなのであったほうが安心でしょうか。三段目にはUSBケーブルとイヤーピースが入っています。イヤーピースは上からL、S、SSで、Mサイズのイヤーピースは本体にあらかじめ装着されています。

LinkBuds Fitは、2021年に発売されたWF-1000XM4の後継機種として使うことを考えて購入したので、製品はWF-1000XM4と比較しながら見ていきたいと思います。ケースは上がテカテカで下がマットなデザインになっています。汚れが目立たないWF-1000XM4のようなマットなデザインの方が好きです。

左:WF-1000XM4、右:LinkBuds Fit

ケースを開けるとイヤホン本体が収納されています。WF-1000XM4が横にイヤホン本体を収納するためケースは平べったい形状をしていますが、LinkBuds Fitは逆に縦にイヤホン本体を収納するため上から見ると四角い形状をしています。ケースのサイズは実測値で、WF-1000XM4が3cm x 6.5cm x 3.8cm、LinkBuds Fitが4.5cm x 4.5 cm x 3cmです。単純計算では、LinkBuds FitはWF-1000XM4と比較して、ケース容量が約18%小さくなっています。また、イヤホン本体とケースを合わせた重量は実測値で、WF-1000XM4が55g、LinkBuds Fitが50gと、LinkBuds Fitが約9%軽くなっています。

左:WF-1000XM4、右:LinkBuds Fit

イヤホン充電はWF-1000XM4と同じようにイヤホン本体の接点とケース内の接点を合わせて行います。また、イヤホン本体をケースに収納する際には磁石によって簡単に接点を合わせることができます。収納方向は異なりますが収納方法は同じです。最初は違和感ありますが、使っているとすぐに慣れてきます。

左:WF-1000XM4、右:LinkBuds Fit

イヤホン本体のデザインは大きく異なっています。WF-1000XM4は全体的にマットな色味でぼてっとしたデザインです。一方で、LinkBuds Fitは本体下部はテカテカデザインですが、フィッティングサポーターがシリコン素材になっているため、外に見える部分はマットな質感になっています。

左:WF-1000XM4、右:LinkBuds Fit

また、装着方法も大きくことなっています。WF-1000XM4は、公式Webサイトに説明があるように、耳の凹凸に干渉しにくい形状設計を実現しつつ、耳の形に寄り添いイヤホン本体を耳の中の接触面で支える保持方法です。逆に、LinkBuds Fitはこだわりの本体形状に加えてフィッティングサポーターとイヤーピースよって多くの人にとって軽やかさとフィット感のある快適な装着感を実現ています。

WF-1000XM4はイヤホン本体が耳に当たらないような設計をしていたことに対して、LinkBuds Fitはイヤホン本体が不快にならないよう耳に当たる設計になっているはずなので、テカテカデザインにしているのかもしれませんね。

左:WF-1000XM4
右:LinkBuds Fit

実際に使ってみての感想

発売日に購入してから一週間程度使ってみた感想ですが、装着感は本当に素晴らしいです。WF-1000XM4を使っているときはイヤーピースをぐりぐりと耳に入れていたのですが、LinkBuds Fitは装着時は耳に載せているという感覚で非常に快適です。これはLinkBuds Fitのイヤホン本体が丸みがかった形状になっていることとノズル部分が短いことが影響しているのでしょうか。

装着時の快適性は想像以上に軽やかで心地良いですね。一方で、ノイズキャンセリングは耳栓のようにイヤーピースを耳穴に入れるWF-1000XM4の方が性能が高いですね。これは装着方法を考えると仕方がないと思います。電車内で数日間使ってみたのですが、気になる電車の走行時の音などはきれいに打ち消してくれます。ノイズキャンセリング効果が一番期待される場面である飛行機に乗った際に再度比較してみたいと思います。

LinkBuds FitにはIPX4の防滴性能が備わっているため、雨天や汗をかく場面でも使用可能であるため、ランニングでも使用してみました。防滴性能に加えて、LinkBuds Fitの自然な外音取り込み機能を期待していたのですが、外でのランニング用途ではいまいちでした。外では止まっているとき、特に走っているときに風が吹いているのですが、風の音が増強されてしまいました。外音取り込みレベルを半分にするとなんとか気にならないレベルになる印象です。ジムなど室内で運動する際に使う場合は問題ないと思いますが、外でのランニングでは外音コントロールとして自動風ノイズ低減が可能なWF-1000XM4の方が向いていますね。

もう少し使いこなしてみて感想を更新しますが、一週間使った印象としてはとにかく装着感に全振りしてきたな、という印象です。室内で軽い装着感を求めている人には刺さるイヤホンになっていると思います。

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