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コスパ最強のIntel N100搭載ミニPCの比較と違い

知り合いからノートパソコンを買い替えたいから、おすすめを教えて欲しいと相談がありました。どんなPCが欲しいかと聞いてみると、家で使うのでテレビに接続できて、WebサイトやYouTubeを見たり、たまには文書編集もしたい、という使い方とコストをできるだけ下げたいということでした。ということで、最近話題になっているミニPCを比較したので紹介したいと思います。

今、コスパが高いミニPCと言えばIntel N100一択

テレビやディスプレイに接続して、WebサイトやYouTubeなど動画サイトを見るという用途であれば、ミニPCがお勧めです。ノートパソコンでも外部出力は可能ですが、ノートパソコンはディスプレイやバッテリーを内蔵しているためミニPCより価格が高くなります。

最近、2023年1月に発売されたIntel N100というCPUを搭載したミニPCが複数のベンダから発売されています。Intel N100は、第12世代の省電力なEコア(高効率コア)だけで構成されたエントリー向けCPUで、性能は第8世代のCore i5プロセッサと同等でありながら低価格ということで人気です。

第8世代のCore i5プロセッサを搭載したミニPC、Intel NUCを使っていましたがメモリとストレージ、OSを別途購入する必要がありながら4.6万円でした。これに対して、Intel N100を搭載したミニPCはメモリとストレージ、OSしかもWindows 11が含まれて2万円代で購入することができます。

今までのエントリー向けCPUを搭載したPCは安かろう悪かろうというものが多く、WebサイトやYouTubeなど動画サイト閲覧は我慢しながら使っていたという状況でした。それが、Intel N100は通常用途であればストレスなく使用することができるので非常にお勧めです。

性能がIntel N100と近いIntel N95を使ったミニPCも多く販売されていますが、N95は熱設計電力 (TDP)がN100の倍以上なので必然的にパソコンの消費電力が高くなります。

価格と性能=コスパを考えると、現時点ではIntel N100を搭載したミニPC一択という状況かと思います。

ミニPCの選択条件

今回、知り合いに勧めるミニPCを選択する際の必須条件は、初期起動時にWindowsユーザ作成などセットアップが完了していないこと、の一点です。

ミニPCは新興企業が開発販売していることも多く、いくつかのミニPCは起動するとユーザが既に作成済みでパスワード入力をいきなり求められます。

通常は起動すると、Windowsのクリーンインストールと同じようにマイクロソフトアカウントでログインすることでユーザを作成します。ユーザ作成済みのOSを導入済みということは怪しいソフトウェアも導入可能です。さすがにウィルスをインストール済ということはないとは思いますが、こういう姿勢の企業を信頼することはできないので、おすすめからは外すことにしました。

自分が使う用途で購入するのであれば、Windowsをクリーンインストールしてから使用するので、クリーンインストールしてライセンス認証が通ることを選択条件にします。ただし今回は間違ってWindowsが使えなくなることを避けるため、ユーザ作成済みのWindowsではない、ということを必須条件にしたいと思います。

CHUWI HeroBox 2023

Chuwi(ツーウェイ)という2013年設立の企業が2023年8月20日に発売したN100を搭載したミニPCです。Chuwi(ツーウェイ)は80ヵ国以上で販売している企業なので、信頼して商品を購入してよいと思います。

CHUWI HeroBox 2023の特徴は何と言ってもコスパです。Amazonに直営店が出店していて、通常は2.3万円程度で購入できますが、頻繁に割引クーポンが提供されていて1万円代で購入することも可能です。ちなみに、知り合いにはこの製品をおすすめして購入したようですが、非常に満足していました。

スペックとしては、メモリは8GB(DDR5)、ストレージは256GB(SATA SSD)で、Wi-Fi6(802.11ax)とBluetooth 5.2に対応しています。また、OSはWindows 11 Homeがインストールされています。価格が抑えられている代わりにメモリとストレージは少ないので注意が必要です。インターフェースは以下画像の通りですが、特徴的なのはUSB Type-CとMicro SDポートがあることですね。最近、USB-C対応デバイスが増えているのでこれは歓迎です。また、最近では珍しくなったVGAポートも搭載しているので、古いディスプレイに接続したい人には良いかもしれません。

性能は低めですが、割引クーポンが提供されているタイミングを狙うと1万円代で購入できるのは、非常に魅力的です。予算をできるだけ抑えたい人は一番おすすめできるN100搭載ミニPCです。

Trigkey Green G4 Mini PC

Trigkey(トリグキー)という2021年設立の新興企業が発売したミニPCです。Trigkeyは、AMDを搭載したミニPCも発売していますが、Intelのエントリー向けCPUを搭載したモデルをGreenシリーズと名付けて販売しています。Greenシリーズなので天板の企業ロゴの色がグリーンになっているのでしょうか。

Trigkey Green G4 Mini PCは非常にコスパのバランスが良い製品です。予算が2万円以上あるのであれば、こちらの製品をおすすめします。スペックとしては、メモリは16GB(DDR4)、ストレージは500GB(PCIe SSD)で、Wi-Fi6(802.11ax)とBluetooth 5.2にも対応しています。また、OSはなんとWindows 11 Proがインストールされています。

インターフェースとしては、USB Type-Cポートが搭載されていないのは残念ですが、必要十分なポートを備えています。やはり、この製品の特長はDDR4と最新世代ではないものの16GBメモリとPCIe SSDの500GBストレージを搭載した性能ですね。

Windowsを使って、Google ChromeでNetflixを再生しながら複数Webサイトを閲覧していると、使用メモリが12GBを超えることがあります。そのため、16GBメモリを搭載した本ミニPCは通常用途であれば非常に快適に使えると思います。

Trigkey Green G4 Mini PCは、必要十分な性能を備えていて価格も抑えめなのがポイントです。Amazonに直営店が出店していて通常は2.6~3万円で販売されていますが、こちらも頻繁に割引クーポンが提供されていて2.2万円程度で購入することが可能です。

予算が許す場合は、CHUWI HeroBox 2023に数千円追加して必要十分な快適するためにTrigkey Green G4 Mini PCを選択するというのは十分にアリです。今回も知り合いがPCにできるだけ価格を抑えたいというリクエストがなければ、この製品をおすすめしたと思います。

GMKtec NucBox G3

GMKtec(ジーエムケーテック)は2019年に設立された企業で、すごく小さいミニPCから通常サイズのミニPCまで面白い製品を開発していますね。

N100を搭載したミニPCはGMKtec NucBox G2とG3というモデルが存在します。G2は通常のミニPCよりさらに一回り小さくUSB-PDに対応USB Type-Cポートを搭載しているのでUSB Type-C経由での給電が可能です。

GMKtec NucBox G2
GMKtec NucBox G3

今回は、コスパがより高いGMKtec NucBox G3の方をお勧めしたいと思います。スペックとしては、メモリは8GB(DDR4)でストレージは256GB(PCIe SSD)と少な目です。ただし、Wi-Fi6(802.11ax)とBluetooth 5.2には対応しています。また、OSはWindows 11 Proがインストールされています。

インタフェースは必要最低限のものはきちんと備わっていますし、特長としてはLANポートが2.5GbEに対応しています。N100搭載ミニPCを欲しい人で家の中のネットワークを2.5GbEで構築したい人はこの製品一択になりますね。

また、公式サイトを見るとカラーバリエーションとしてラッシュグリーンとチタニウムグレーという2色があると書いてますが、直営店?が出店しているAmazonにはグリーンのモデルしか売ってないように見えます。

この製品は非常にコスト競争力が高く、Amazonでは通常約2.6万円で販売されているのですが、割引クーポンを適用すると2万円を切ることがあります。GMKtec NucBox G2は小さくて面白い製品なのですが、割引クーポンを適用しても2.4万円程度なのでコスパを重視するという視点ではG3の方に軍配が上がるのではないでしょうか。

まとめ

他にもN100を搭載したミニPCは日々新発売されている状況です。現時点では、コスパという観点では、バランスが一番良いのがTrigkey Green G4 Mini PC、コスパのバランスをコスト重視にするのであればCHUWI HeroBox 2023がお勧めです。また、購入したいタイミングと割引クーポンの提供状況によってはGMKtec NucBox G3を選択するという手もあると思います。

N100搭載ミニPCを買う際に、メモリやストレージの増設など拡張がどうなっているのか、など気になる人もいると思います。知り合いにも聞かれたのですが、個人的には購入した状態で使いこなすほうがコスパの観点でよいかと思います。

2万円前後で第8世代のCore i5プロセッサ相当のPCが手に入るのは本当にすごいです。良い世の中になりましたね。

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