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ラズパイ

Raspberry Pi 4B(ラズパイ)をUSBブートする方法

2020年6月、USBブートに対応したRaspberry Pi 4B起動用のEEPROMがようやくstableになりました。ということで、設定方法を紹介したいと思います。

EEPROMは以下3種類のステータスで管理されていて、十分にテストされた状態と判断されるとstable状態になります。

critical – Default – rarely updated
stable – Updated when new/advanced features have been successfully beta tested.
beta – New or experimental features are tested here first.

ただし、Raspberry Pi 4Bではデフォルトではcritical状態になったEEPROMのみが自動適用されるため、セキュリティ問題などが起きて全ユーザに適用されるタイミングでしか更新されません。そのため、USBブートに対応したEEPROMを適用するためには以下の手順で更新して下さい。

まず、最新版のEEPROMをダウンロードします。apt-getコマンドの後にlsコマンドで6月15日版以降のEEPROMがダウンロードできているか確認します。lsコマンドで、pieeprom-2020-06-15.binなどファイル一覧が表示されるので、日付が6月15日版以降か確認して下さい。2020年7月末時点では、pieeprom-2020-07-16.binがstable状態のEEPROM最新版になります。

$ sudo apt-get update
$ ls /lib/firmware/raspberrypi/bootloader/stable/

デフォルトではcritical状態のEEPROMしか適用されないので、stable状態のものを適用するように設定を書き換えます。

$ sudo sed -i /etc/default/rpi-eeprom-update -e "s/critical/stable/" 

EEPROMをアップデートします。電源など切らないように注意して下さい。

$ sudo rpi-eeprom-update -a 

EEPROMアップデート後にラズパイを再起動すると実際に適用されます。

$ sudo reboot

再起動後に念のため、EEPROMが最新版に更新されているか確認してみることをお勧めします。確認できたら、EEPROMのアップデート対象をデフォルトのcriticalに戻しておきましょう。

$ vcgencmd bootloader_version
$ sudo sed -i /etc/default/rpi-eeprom-update -e "s/stable/critical/" 

その後、ラズパイのアプリケーションのアクセサリにあるSD Card Copierを使用して、SDカード内のディスクイメージをUSBメモリなどブートしたいメディアにコピーして下さい。また、コピーする際には「New Partition UUIDs」にチェックを付けてコピー開始して下さい。

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