iPadをパソコン代わりに使っている方もいると思いますが、文字入力をスムーズにしたいと思いませんか?ということで、2019年に発売した最新版のiPad Air(第3世代)とiPad(第7世代)に対応したSmart Keyboardをレビューします。
Apple純正iPad用キーボードの比較と違い
この記事を執筆した2020年5月時点では、Apple純正のiPad用キーボードは4種類が販売されています。
Apple純正キーボードの大きな特徴はSmart Connectorと呼ばれる物理的な端子でiPadと接続することができます。そのため、Bluetooth 対応キーボードとは異なり、Apple純正のiPad用キーボード はペアリングの必要も、電源を入れる必要もありません。電源はiPadから供給されますので、キーボードの充電なども必要ありません。
また、12.9インチiPad Proに至っては、Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioがフルサイズキーボードなので、完全にノートパソコンと同じ感覚でタイプすることができます。
また、2020年3月25日に配信されたiPadOS 13.4にてUSBやBluetoothで接続されたマウス操作に正式対応しましたので、キーボードと合わせるとノートパソコンの使用感にずいぶん近づきましたね。
12.9インチiPad Pro(第4世代)用Magic Keyboardを接続すると、ほとんど見た感じはMacですよね。ただし、iPad ProとMagic Keyboardを合わせて購入すると、一番容量が少ない128GBモデルでも¥142,600(税別)になるので、お値段もノートパソコンになってしまいます。
名称 | 12.9インチiPad Pro(第4世代)用Magic Keyboard | 12.9インチiPad Pro(第4世代)用Smart Keyboard Folio | 11インチiPad Pro(第2世代)用Smart Keyboard Folio | iPad(第7世代)・iPad Air(第3世代)用Smart Keyboard |
写真 | ||||
対応機種 | iPad Pro(12.9インチ)(第4世代) iPad Pro(12.9インチ)(第3世代) | iPad Pro(12.9インチ)(第4世代) iPad Pro(12.9インチ)(第3世代) | iPad Pro(11インチ)(第2世代) iPad Pro(11インチ)(第1世代) | iPad Air(第3世代) iPad(第7世代) iPad Pro(10.5インチ) |
接続方式 | Smart Connector | Smart Connector | Smart Connector | Smart Connector |
フルサイズキーボード | 〇 | 〇 | ||
トラックパッド | 〇 | |||
価格 | ¥37,800(税別) | ¥20,800(税別) | ¥18,800(税別) | ¥16,800(税別) |
iPad・iPad Air用Smart Keyboardとは
この記事では、iPad(第7世代)とiPad Air(第3世代)に対応したSmart Keyboardをレビューしたいと思います。リーズナブルに少しでも大きな画面を使ってインターネットしたいという方は多いと思います。iPad(第7世代)とiPad Air(第3世代)は大きさはほとんど同じで、iPad Air(第3世代)のほうが基本性能(チップセット)とディスプレイ性能(画面サイズと描画性能)が良いです。
Smart Keyboardの使い方としては、ノートパソコンのように画面を傾けてキーボードを打つ、通常のケースのようにキーボードは使わずに画面だけを見る、キーボードをたたんで画面を保護しながら持ち運ぶ、という3つの使い方ができます。
上に書いたように、Smart Connectorで接続するだけなので、ペアリング操作や電源ON/OFF操作、充電といったBluetoothキーボードでは必要な作業は必要ありません。「Smart Connectorで接続する」と書きましたが、カバーを装着するだけで特にコネクターを接続するということは意識しなくても大丈夫です。
実際に使ってみてのレビュー
仕事用にiPad Air(第3世代)とこれに対応したSmart Keyboardを持っているのですが、前に書いたようにキーボードだけではなくてマウスと合わせて使うとノートパソコンに近い操作ができるので便利です。会社のノートパソコンだとVPN接続がボトルネックになって電話会議などの画面や音声が遅延するのですが、iPadだとキャリア回線を使えるので遅延がないです。ということもあって、キーボードとマウスが使えるとすごく便利です。
マウスが使えないときは、画面タッチしながら必要なときにキーボードをタイプする必要がありました。今回のiPadOSのアップデートで、マウスが使えるようになってiPadの用途の幅が一気に広がったと思います。
問題を挙げるとすると、ノートパソコンなどフルサイズのキーボードに慣れているのでSmart Keyboardのタイピングはミスが多くなるのと、ミスを避けるためにタイピングのスピードが遅くなってしまうのが欠点です。この欠点があるので、ノートパソコンと併用したメイン用途には使えないなあ、というのが率直な感想です。
実際にマイクロソフトのSurfaceキーボードと比較すると分かりやすいと思いますが、かなり横幅が違いますよね。また、これは本当に個人的な好みの問題だとは思いますが、日本語配列になっているので、Enterキーが小さくてタイプしづらいです。
ただし、リビングや他のスペースでお手頃にお手軽にiPadとキーボードを使ってインターネットしたいという方にはおすすめできます。キーボードはSmart Keyboardだけを使う、という状況であれば慣れが問題を解決してくれると思います。その場合には、ぜひ合わせてマウスの購入も考えてみてください。
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