災害時の情報収集にはスマホが欠かせないと思いますが、バッテリー切れが心配ですよね。ということで、SONYの非常用ポータブルラジオをレビューします。
二種類のラジオと特徴
SONYの非常用ポータブルラジオには、ICF-B09とICF-B99の二種類があります。共通的な特徴は以下の通りです。
- FM/AMラジオ受信:大口径3.6cmスピーカーを搭載。コンパクトな設計ながら、聴きとりやすい音量でラジオを聴けます。
- iPhoneなどのスマートフォンを充電できる:内蔵充電池、手回し充電、単3形アルカリ乾電池から充電できるので、緊急時にモバイルバッテリーとしても役立ちます。
- 夜間や停電時に便利なLEDスポットライトを装備:本体前面にLEDスポットライトを装備。夜間や停電時には懐中電灯として使用できます。
- 乾電池がなくても使える手回し充電:本体のハンドルを回転させることで、内蔵の充電池に充電できます。握りやすさやハンドルの回しやすさに配慮したデザインなので、快適に手回し充電ができます。
- 単3形アルカリ乾電池(別売)に対応:単3形アルカリ乾電池(別売)2本でも使用可能。手に入りやすい単3形なので、すぐに使えて便利です。
- ワイドFM(FM補完放送)に対応:AMラジオの番組をFM放送の周波数で聴けるので、ビルやマンションなどAM放送が入りづらい場所でもクリアな音質でAMラジオ番組を楽しめます。
- 使いやすさにこだわった操作部:回しやすさや見やすさにこだわった大型の選局つまみと表示窓を採用。また、使用中の誤操作を防ぐため、切り替えスイッチ(FM/AM/電源オフ)も大型でしっかりしたつくりになっています。手回し充電用のハンドルは本体に一体化して持ち歩きにも便利なコンパクトサイズです。
- キッチンでも使える防滴仕様:水しぶきや少量の雨から本体を守る防滴仕様なので、キッチンなどの水回りや屋外でも使用できます。
- 非常時に備えておける便利な付属品:スマートフォンを充電できるマイクロUSBケーブル、NTTドコモ/ソフトバンク/auの携帯電話を充電できる充電プラグアダプター、持ち運びに便利なハンドストラップ、ハンドストラップに取り付けられる非常用の笛を付属。また、本体や付属品をまとめて入れられるキャリングポーチも付いているので、持ち歩きはもちろん、非常時の備えとしても便利です。
逆に、二つの製品の違いは、以下の通りです。
- ICF-B99は、USB ACアダプターを使って充電できます。
- ICF-B99は、本体上部にソーラーパネルを搭載。太陽光で充電できます。ICF-B09は、ICF-B99のソーラーパネル部分がLEDソフトライトになっています。
実際に使ってみての感想
手回し充電はかなりきついです。SONYの公式サイトには「1秒間に約2回転の速さでハンドルを回した場合」との記載がありますが、この速度で回転させるのは非常に難しいです。回せて、1秒間に約1.5回転がいいところです。しかも、この速度で回転させた場合、スマホを約1-2%くらいしか充電できないので、これはあくまでも緊急用だと考えて下さい。
この製品の問題はバッテリー劣化ですね。基本的に非常時にしか使わないので、内臓バッテリーが使われずに劣化するケースが多いみたいです。持っているラジオもこれにもれず電池では問題なく動作するのですが、内蔵バッテリーが使えなくなったようです。
商品自体はすごく良いので、購入する際は以下の点に気を付けて長く商品が使えるようにしてください。
- 1年に1度は充電を行ってください:本機を長期間使わない場合は、内蔵充電池の劣化を防ぐため、単3形電池を取りはずし、電源切換スイッチを「単3形電池」に切り換えてください。また、1年に1度はおすすめの速さ(1秒間に2回転)で1分以上、手回し充電をしてください。
- 持続時間が短いときは:本機を初めて使うときや、長時間使用しなかったとき、電源を入れた状態で放置したときは、充電しても持続時間が短くなる場合があります。この場合は、充電(1分以上)、放電(ラジオやライトを使用する)を繰り返すと通常の状態に戻ります。
繰り返しになりますが、商品自体は良いものなので、非常時のためにお勧めします。
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