SDカードリーダーをPCとAndroidデバイスで共用するためにUSB変換アダプターを購入したのですが、USB充電器のUSB-AポートにUSB-Cケーブルを使用するために追加でもう一つ買ってみました。せっかくなので対応するUSBバージョンが異なる製品を買ったので比較したいと思います。
外観と仕様
購入した製品は両方共Mcdodo USB Type C USB変換アダプタですが、対応するUSB-Aポートが異なります。オレンジがUSB3.0、ブラックがUSB2.0対応となっています。色が違うので分かりやすいですね。梱包パッケージが異なるのは買った時期が少し違うからでしょうかね。


本体の色も違うのですが、USB差込口の色も違います。一般的に、パソコンのUSBコネクタはUSB2.0のものはグレー、USB3.0のものはブルーになっていることが多いと思います。規格として決まっているかどうか分かりませんが、一般的にはUSB3.0はブルーですね。なので、オレンジのアダプタは差込口がブルーになっているのでしょうか。ブラックのアダプタはなぜ差込口がオレンジになっているのかは不明です。

別記事でも書きましたが、USBの規格はUSB-IF(USB Implementers Forum)という非営利団体によって標準化されており、USB Type-Cからの変換アダプタとして認められているのは以下2パターンのみです。
USB Type-C(オス)- USB Micro-B(メス)
USB Type-C(オス)- USB-A(メス)
そのため、今回紹介している変換アダプターは正確に言うと規格外です。USB-CケーブルではなくUSB-CデバイスのUSB-Cポート(オス)をUSB-Aポート(オス)に変換する用途であれば問題は発生しないため、自己責任において使用しています。使用する際はみなさんも自己責任という前提でご使用ください。再度
データ転送速度の違い
早速、色違いのUSB変換アダプターでデータ転送速度の違いを確認したいと思います。SDカードはSanDiskのA1クラスに対応したmicroSDXCカード、SDカードリーダーはUSB3.0に対応したAnkerのSDカードリーダーです。


結論から書いておくと、当たり前ですがUSB2.0変換アダプタは規格上の制限に引っかかって性能が低下しました。USB2.0は規格上の最大データ転送速度は480Mbpsなので、最大読み書きの帯域は理論上60MB/sです。一般的に実効速度は規格値の80%程度と言われているので、実効速度の48MB/sに律速していますね。


充電速度の比較
次に、色違いのUSB変換アダプターで充電速度の違いを確認したいと思います。USB充電アダプタは、USB-Aポート出力が最大22.5Wに対応したAnkerのUSB充電器、対象デバイスがiPhone 13 miniです。
どちら共、約7.5Wが上限になっているように見えますね。調べてみると、USB Battery Charging(USB-BC)という規格の制限によりUSB-Aでは7.5Wの充電が限界のようです。そのため、充電目的であれば色による違いはないということになります。


7.5W出力というとiPhone 13 miniが対応するワイヤレス充電の上限入力W数ですね。最新モデルのiPhone 16は、最大7.5WのQiワイヤレス充電だけではなく、最大25WのMagSafeワイヤレス充電と最大15WのQi2ワイヤレス充電にも対応しています。
ワイヤレス充電という便利さを失った上に充電速度が遅くなるので、iPhone向けにはいまいちですね。完全ワイヤレスイヤホンやマウスなど小さい機器向けに使用するのが良さそうです。
まとめ
USB変換アダプターを購入する際には、データ転送用途であればオレンジ(USB3.0対応版)、充電用途であればオレンジ(USB3.0対応版)もしくはブラック(USB2.0対応版)ということになりますね。
繰り返しになりますが、今回紹介している変換アダプターは正確に言うと規格外です。USB-CケーブルではなくUSB-CデバイスのUSB-Cポート(オス)をUSB-Aポート(オス)に変換する用途であれば問題は発生しないため、自己責任において使用しています。使用する際はみなさんも自己責任という前提でご使用ください。
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