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Ankerの3ポート搭載USB充電器、Anker 735 ChargerとAnker PowerPort III 3-Port 65W Podの比較と違い

AnkerのUSB充電器は新製品の発売頻度がとくかく高いです。しかも、毎回デザインやネーミングがばらばらなので、何を買っていいのかよく分からなくなってきました。人それぞれ充電したい機器の種類や数に合わせて、求めるポートの種類や数、出力W数が変わってくると思います。ノートパソコンとスマホ用にUSB-Cポート、加えてイヤホンやApple Watch用にUSB-Aポート、合わせて3ポート備えて65W出力可能なUSB充電器が欲しかったので、デザインが好みで似ている二つの製品を購入・比較し、違いwp確認してみました。

65W以上出力可能で、3台(USB-C x 2, USB-A x 1)充電可能なUSB充電器

最近の14インチ程度のWindows搭載ノートパソコンは45Wでフルスピードで充電できる機種が多いのでどうしても45W出力可能なUSB-Cポートが必要です。これに加えて、同時にスマホを充電したいと考えるとiPhoneを高速充電するための20W出力可能なUSB-Cポートも追加で欲しくなります。さらに欲張ると、出張や旅行など宿泊時には同時にApple Watchを充電するためのUSB-Aポートがあるとベストです。そう考えると、ある程度製品が絞られてくるのですが、その中でもコンセントへ接続する部分の設置面(フットプリント)が小さい製品が欲しいです。さらに、好みのデザインとなると似たような製品が二つありました。2022年8月29日に発売されたAnker 735 Chargerと、2022年2月14日に発売されたAnker PowerPort III 3-Port 65W Podです。これらの製品は仕様が非常に似ているので、実際に購入して比較してみました。

Anker 735 ChargerとAnker PowerPort III 3-Port 65W Podの外観と仕様

Anker 735 ChargerとAnker PowerPort III 3-Port 65W Podは外観と仕様が非常に似ています。サイズは両製品とも約66 x 38 x 29mmと、まったく同じです。そのため、横と縦から見比べてみると、横から見た際にロゴなどのプリントが異なるだけでほとんど同じです。

上:Anker PowerPort III 3-Port 65W Pod, 下:Anker 735 Charger
上:Anker PowerPort III 3-Port 65W Pod, 下:Anker 735 Charger

重量はAnker 735 Chargerが132g、Anker PowerPort III 3-Port 65W Podが130gと2gだけ新しい機種であるAnker 735 Chargerが重いです。ただし、実際に持った感覚だと違いは分かりませんでした。

また、充電用USBポートがある正面を見ると、少しだけプリントされた機器アイコンが違うのと、ポート周辺のデザインが少し異なっているだけでポート配置などは全く同じです。ただし、この機器アイコンには少し意味があるようで、Anker 735 Charger(写真左)では接続される機器に応じて自動的に出力が配分することができるのですが、公式Webサイトに注意書きとして書かれているように、2台以上同時充電をする場合、PCへの充電はUSB-C (上部)を利用する必要があります。そのためUSB-C上部ポートにノートパソコンのアイコンがプリントされています。逆に、Anker PowerPort III 3-Port 65W PodはAnker 735 Chargerのように複数機器接続時に自動的に電力出力を配分する機能がなく、複数機器を接続した際にはノートパソコンのアイコンがプリントされたUSB-C上部ポートには45W、スマホのアイコンがプリントされたUSB-C下部ポートには20Wが出力されます。

左:Anker 735 Charger, 右:Anker PowerPort III 3-Port 65W Pod

Ankerは、この複数機器接続時に自動的に電力出力を配分する機能にDynamic Power Distributionと名前を付けており、この機能が実装された製品にはPowerIQ 4.0(Dynamic Power Distributionが実装されていない製品はPowerIQ 3.0)が搭載されているとしています。ただし、このPowerIQ 4.0として実装されたDynamic Power Distributionが非常に曲者です。

Anker 735 Chargerの仕様を公式Webサイトで確認すると、USB-Cポートを二つ同時に利用した際には合計最大65W出力されることが記載されています。そのため、45W以上の入力が必要なノートパソコンと20W以上の入力で高速充電が可能なiPhoneを接続すると、それぞれ45Wと20Wに出力電力が配分されることを期待していました。実際にAnker 735 Chargerを使ってノートパソコン VAIO SX14とiPhone 13 miniを充電していると以下手順で使った際に期待とは異なっていました。

  1. Anker 735 ChargerのUSB-Cポート(上部)にノートパソコン VAIO SX14を接続し、その後USB-Cポート(上部)にiPhone 13 miniを接続
  2. 一時的に離席するため、ノートパソコン VAIO SX14に接続されたUSB-Cケーブルを外す。この時、Anker 735 ChargerのUSB-Cポート(上部)にはUSB-Cケーブルは接続された状態。
  3. 離席が終わり、ノートパソコン VAIO SX14にUSB-Cケーブルを接続すると、33Wの充電器が接続されたという警告メッセージが表示される(下記画像を参照)

ノートパソコンとiPhoneを充電中に一時的に離席するケースが発生するため、上記メッセージが表示され充電速度が低下する、もしくは充電できない状態になると次の離席時にバッテリーが足りなくなるため、このような電力出力配分は好ましくありません。もしかしたら、ノートパソコンを外した際にiPhone側に20W以上の電力が出力されたため、このような状態になったかもしれません。参考までに、上記メッセージでは65W以上の充電器を使用することを推奨していますが、USBハブなど電力供給が必要な周辺機を接続していない場合は45W入力することでメッセージは表示されません。

上記問題を解決するためには、iPhoneを一度Anker 735 Chargerから外し、最初にノートパソコンを接続してからiPhoneを再度接続する必要があります。ただし、充電のために毎回このステップを踏みたくないです。

デジタル関連機器はできるだけ最新の物を使いたくなるのですが、上記のような使い方をする際にバッテリーが足りなくなることは避けたかったので、結局はAnker PowerPort III 3-Port 65W Podを使うことにしました。Anker PowerPort III 3-Port 65W Podでは、USB-Cポートの電力出力が45Wと20Wに固定されているため警告メッセージは表示されなくなりました。

その後、というか直後、Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)が発売され、試しに購入してみると自動的に電力出力を配分する機能が改善され、上記のような警告が表示されなくなったので、最終的にはAnker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)に落ち着きました。ただし、コンセント側のフットプリントを考えるとAnker 735 ChargerとAnker PowerPort III 3-Port 65W Podにもメリットがあると思います。

Anker PowerPort III 3-Port 65W Podを使った場合、USB-Cポートの電力出力が45Wと20Wに固定されるため、iPhoneやiPadを20W以上で高速充電するためにはUSB-Cポート(上部)を使う必要があります。45W入力が必要なノートパソコンの充電はしない人にとってはAnker 735 Chargerの方が使い勝手は良いと思います。

お手持ちの機器によって適したUSB充電器も変わりますので、みなさんに合ったUSB充電器が見つかるといいですね。その際に、この記事が少しでも参考になると嬉しいです。

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