iPhoneからの通知を受信したり、ランニングの際に心拍数を計測したりと、何かと便利なApple Watchですが、販売中のSeries 3からSeries 5に乗り換えたユーザ視点で両機種のレビューと比較、機種の選び方を紹介します。
Apple Watchの二つのモデルと違い
以下に、2019年に発売されたApple WatchのSeries 5と同じタイミングで価格改定されてお買い得になったSeries 3の比較表を載せておきます。
色々と機能の違いはありますが、価格は大きく違います。特に目を引くのは、Series 5の発表と同時に、Series 3のGPSモデルが31,800円から19,800円に1万円以上の値下げがあったこともあり、Series 3はかなりお買い得です。
Series 5とSeries 3の大きな違いはディスプレイです。Series 3との大きな違いは画面解像度ですね。Apple WatchはSeries 4から本体が丸みを帯びたデザインに変更されたのですが、合わせて画面の表示領域は四隅まで広がり、Series 3より30パーセント以上大きくなっています。
また、Series 5が前モデルのSeries 4と比較して大きく進化したのが、ディスプレイが常時表示になったことです。これにより、手首を下ろしていても時間などの情報が表示されているので、一目で確認できます。ようやく普通の時計として使い勝手が向上しました。
スマホもそうですが、画面表示はバッテリーを一番消費するので、手首を下げている間は、文字盤の時刻などは 1 分おきに更新され、各種情報は以下のように表示されます。
- 時刻のコンプリケーション (ストップウォッチやタイマーなど) は、1 分単位の情報表示になります。
- ライブデータを表示するコンプリケーション (コンパスやノイズなど) は非アクティブになります。
- その他のコンプリケーション (カレンダー、天気、他社製の App) は、1 分おき、または必要に応じて更新されます。
- ワークアウト App は、運動中は表示され続けるので、ワークアウト情報を簡単に確認できます。
センサー類も少しだけ異なっていて、コンパスによりマップアプリなどで方向を確認できるようになりました。
米国では心電図が取れると発表時に大々的にアピールしていた電気心拍センサーは日本では対応アプリがリリースされていないので、気にしなくて良いです。
モデル | Series 5 | Series 3 |
本体 | ||
価格 | GPS + Cellularモデル 53,800円(税別)から GPSモデル 42,800円(税別)から | GPS + Cellularモデル 30,800円(税別)から GPSモデル 19,800円(税別)から |
ディスプレイ | 常時表示Retinaディスプレイ 368 x 448ピクセル | Retinaディスプレイ 312 x 390ピクセル |
素材と仕上げ | アルミニウム ステンレススチール セラミック チタニウム | アルミニウム |
心臓の健康 | 高心拍数と低心拍数の通知 | 高心拍数と低心拍数の通知 |
安全と緊急時 | 緊急SOS 転倒検出 海外における緊急通報 | 緊急SOS |
テクノロジー | 電気心拍センサー 光学式心拍センサー デュアルコアS5チップ 触覚的な反応を返すDigital Crown GPS + Cellularモデルの携帯電話通信機能 GPS コンパス | 光学式心拍センサー デュアルコアS3チップ Digital Crown GPS + Cellularモデルの携帯電話通信機能 GPS |
おすすめの機種
最初に結論から言うと、初めてのApple Watchやワークアウトの記録だけしたいという人はSeries 3のGPSモデルで十分です。実際にSeries 3を2年間使っていましたが、かなり快適に使うことができました。それ以前のモデルではもっさりしていると言われていましたが、スマートウォッチとして使用する分には申し分ないです。
iPhoneであれば最新機種が登場すると処理能力に伴い使用時の体感速度も向上します。Apple WatchもSeries 5のチップはSeries 3と比較して2倍速いそうですが、Series 5になったからといって速くなったという感覚はありませんでした。
じゃあ、どういう人にはSeries 5をおすすめできるかと言うと、Apple Watchを日常的に継続して通常の時計としても使いたい人にはおすすめです。
これは個人的な好みですが、本体が丸みを帯びたデザインに変更されたので、通常の時計にデザイン的に近づきました。今までは、四角いガジェットという印象だったのが少しだけ時計になりました。また、常時点灯は時計をちらっと見るときに便利で、これも時計として使うには非常に便利になりました。
また、Series 5が画面表示領域がSeries 3より30パーセント以上も大きくなっているので、文字盤の情報量が増えて便利になりました。Series 3では右のモジュラーという文字盤を使っていましたが、Series 5では進化版のインフォグラフモジュラーを使っています。
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