Windows 11を家で毎日使うと当たり前ですが毎日ログインする必要がありますよね。それに加えて、1PasswordでユーザID/パスワードを確認するためにログインする人もいると思います。今まで気になっていたのですが、ようやくエレコムのHello顔認証対応Webカメラ、UCAM-CF20FBBKを購入したのでレビューします。
Windows Helloの概要と対応製品
スマホだと顔認証や指紋認証が一般的になっていますが、Windows 10と11でもWindows Helloという顔認識・指紋認証を使用したサインインが可能です。指紋認証は、ノートパソコンに指紋認証センサーが搭載されている場合に使うことができるケースが多いかと思います。
また、ノートパソコンにはカメラが搭載されていることが多いですが、顔認識を利用するためには、三次元で顔を認識する必要があり、通常のものではなく赤外線カメラが必要です。そのため、ノートパソコンに内蔵カメラが搭載されていたり、Webカメラを持っているからと言って顔認証が使えるわけではないので注意が必要です。
指紋認証もUSB接続の指紋認証センサーデバイスやキーボードもしくはマウスに指紋認証センサーが内蔵された製品を買うことで利用することができます。ただし、Intel NUCというミニPCを使っているため、USB接続の指紋認証センサーデバイスを使うとなると手元までコードを這わせる必要があるので避けたいですし、キーボードやマウスは入力デバイスとして使いやすいものが好みなので選択肢から外れました。
そのため、パソコン周辺もしくはディスプレイの上に設置できる顔認証に対応したWebカメラを購入することにしました。顔認証に対応したWebカメラも様々な製品があり、高性能カメラと赤外線カメラを併せ持つものもあるのですが、顔認証に特化もしくは顔認証に寄ったコスパの高いものを買うことにしました。
できるだけデザインが目立たない、特にロゴが主張していないもので評判が良かったエレコムのHello顔認証対応Webカメラ、UCAM-CF20FBBKを購入しました。
外観と仕様
パッケージは至って普通なのですが、、、箱のサイズが大きすぎます。
この商品を巨大な箱に入れる理由はないですよね。Appleが付属品を削減してパッケージサイズを小さくすることで輸送コストを下げると言っているような現代において、この箱のサイズと隙間にはさすがにびっくりしました。エレコムさん、最近製品デザインがシンプルで気に入っているだけにこういう部分もシンプルに改善して欲しいです。
パッケージに対して小言を書いたところで、肝心の仕様を確認します。本製品は、Windows Hello顔認証に対応したWebカメラなので、Full HD 1080pに対応した200万画素センサーとデジタル内蔵マイクを搭載しています。そのため、オンライン会議でも使用可能ですが、カメラ性能については期待しすぎない方がよいです。
別途購入したAnker製Webカメラ AnkerWork C310 Webcamと比較すると、特に暗い場所で解像度が低いのが目立ちますし、色味が不自然です。逆に、明るすぎる場所では白飛びしました。そのため、ある程度の画質を求めるケースではWebカメラとして使用することはお勧めしません。
本製品は、Windows Hello 顔認証対応がウリなのですが、顔認証するためにはログイン時にカメラを見る必要があります。そのため、通常のWebカメラと同様に画面上に設置したり、パソコンデスクに置く形で設置することもできます。
また、カメラ固定用のスタンドにはゴムが取り付けてあるため、ディスプレイ枠を挟み込む形で固定することでディスプレイ下に設置することだってできます。ただし、パソコンデスクのスペースを節約できるため、ディスプレイ上に設置しています。
ディスプレイの上に設置するときにはディスプレイのベゼル(物理的なディスレプイの外枠と実際に映像が表示される領域の間)の幅に注意してください。最近のディスプレイはベゼルが狭い製品が主流になっているため、スタンド角度によっては画面を隠してしまうことがあります。
実際に使ってみての感想
タイトルにも書きましたが、早く買っておけばよかったです。今まで買わなかったことを後悔しているくらい気に入りました。Windowsログイン時に毎回PIN(暗証番号)を入力する必要があったのですが、これがマウスをクリックするだけでログインできるようになりました。
これは本当に画期的で、PIN入力はパソコン起動時だけではなく、Windowsを一定時間使わなかった場合にロックされたときにもPIN入力して再ログインする必要があります。
家ではパスワード管理ソフト、1Passwordを使って各種Webサービスのパスワード管理をしているのですが、このソフトウェアがWindows Helloでのロック解除に対応しています。ソフトウェア起動時にはマスタパスワードをキーボードで入力する必要がありますが、再度ロック解除する際にはカメラを見ながらクリックするだけでソフトウェアをロック解除することができます。
デザインもELECOMというロゴはグレーで印字されているため、主張してこないので全く目立たないです。ディスプレイの上側にデバイスを設置している場合は、主張しないデザインは非常に効果があります。画面の上でメーカー名や製品名を主張するのだけは勘弁してほしいです。
PINを何度も入力している人には全力でお勧めできるので、ぜひ検討してみてください。
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