PCとスマホでSDカードリーダーを使う時に便利なUSB変換アダプター

SDカードリーダーをPCとAndroidデバイスで共用したかったのですが、使っているPCがIntel NUC 13なので、背面にはUSB-Cが2ポート搭載されているのですが、前面にはUSB-AポートのみでUSB-Cポートが搭載されていません。当然ながらAndroidデバイスにはUSB-Cポートしか搭載されていないので、規格的にNGであることを承知の上でUSB変換アダプターを購入しました。

注意：USB-CからUSB-Aへの変換は規格外

USBの規格はUSB-IF(USB Implementers Forum)という非営利団体によって標準化されています。全てのUSBデバイスやケーブルなどはこの規格に従っている必要があります。この中で、USB Type-Cからの変換アダプタとして認められているのは以下2パターンのみです。

USB Type-C（オス）- USB Micro-B（メス）
USB Type-C（オス）- USB-A（メス）

ただし、USB-CケーブルではなくUSB-CデバイスのUSB-Cポート（オス）をUSB-Aポート（オス）に変換する用途であれば問題は発生しないため、自己責任において使用しています。以下に問題点をを書いておきますので、理解した上でUSB変換アダプタを使用して下さい。

USB-Cには、DRD(Dual-Role-Data)とDRP(Dual-Role-Power)という機能が備わっていて、データと電力を流し出す側(Source)と引き込む側(Sink)を適切に決定することができます。これらの機能があるため、両端がUSB-Cポートになっているケーブルが正しく機能します。

USB-Aには、DRD(Dual-Role-Data)とDRP(Dual-Role-Power)という機能は備わっていないため、USB-C – USB-AケーブルのUSB-C側をUSB-Aに変換すると、USB-A – USB-Aケーブルという規格外のケーブルが作れることができてしまいます。

USBデバイスはデータと電力の流し出す側と引き込む側が明確であるため、USBデバイスに備わっているUSB-CポートをUSB-Aポートに変換しても問題は起きません。USBケーブルの場合は使い方を間違うとUSB充電器などから電気がデバイス側に流れていく可能性があるため注意が必要です。

外観と仕様

今回、購入したのは多くのUSB充電器やUSBケーブルを発売しているMcdodoというメーカーの製品です。USB-CをUSB-Aに変換するアダプタは2種類存在していて、より高速なデータ転送が可能なUSB 3.0に対応しているオレンジを購入しました。変換アダプタが2個入った商品もありましたが、複数必要なかったこととプラスティッキーなデザインに惹かれてこちらにしました。

パッケージは商品と説明書が入ったシンプルなものでした。いやいや、これくらいシンプルでいいですよね。小さいUSB変換アダプタなので凝ったパッケージは不要です。

本体はパッケージ以上に説明することがないほどシンプルです。先端がUSB-Aポートになっていて、プラスチックの筐体に囲われています。

この3Dプリンタで作ったようなプラスティックがいいですね。おもちゃみたいなチープさとオレンジが相性良くてすごく好みです。

実際に使ってみての感想

実際に、SDカードリーダーを本アダプタに接続してみました。SDカードリーダーはAnkerのAnker USB-C 2-in-1 カードリーダーです。この製品は、USB-C形状のポートを持ったUSB3.0接続のSDカードリーダーです。期待値としては、アダプタ装着に関わらずSDカードのベンチマーク結果が変わらないことです。