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PS5向け4K液晶テレビとしてソニーのブラビアを比較レビュー

ソニーのPlayStation5が2020年11月12日(木)に発売されます。どのような環境でプレイするか悩んでいる人もいると思うので、ソニーのブラビアの中でPS5に合った液晶テレビについて調べてみました。

米国での”Ready for PlayStation 5″と日本国内の動向

米国のSony Electronicsは、2020年7月29日にPS5に最適なテレビを“Ready for PlayStation 5”として訴求していくことを発表しています。さらに、ソニーの2020年モデルの中から8K液晶のZ8Hと、4K液晶X900Hが初の“Ready for PlayStation 5”となることも発表されました。

X900Hは、最大4K解像度のゲーム映像を120fpsで表示でき、入力遅延が7.2msと低く抑えられていることを理由として挙げています。また、Z8Hは、8K解像度の高精細な映像が表示でき、4K解像度のゲームを120fpsで表示する事も可能であることを挙げています。

日本国内では、米国の”Ready for PlayStation 5″のようなソニーや他社製テレビをPS5向けに推奨する仕組みはありません。そのため、上記の「ゲーム映像を120fpsのフレームレートで表示できること」と「X900Hレベルの入力遅延」という基準で日本国内で販売されているブラビアを調査したいと思います。

液晶ブラビアの入力対応と入力遅延

日本国内では、「Z8H」は「Z9Hシリーズ」と同じ製品に見えますが、「X900H」は日本国内では未発売のモデルに見えます。ただし、日本国内で発売されているローエンドモデルの「X8000Hシリーズ」が低遅延という計測結果が日本国内のネット界隈で共有されています。もしかしたら、米国の「X900H」日本国内の「X8000Hシリーズ」かもしれません。ということで、液晶テレビの入力遅延とフレームレートについて比較してみましょう。ちなみに、“Ready for PlayStation 5”でPS5はゲーム映像を120fpsで描画することができますが、これはゲーム本体が1秒間にどのくらいの頻度で画面を切り替えることができるかという性能を表しています。逆に、ディスプレイは1秒間に画面を切り替えることができる頻度を60Hzや120Hzという性能値で表現しています。そのため、PS5のソフトを最大限に楽しむのためには4k解像度で120Hzのリフレッシュレートの出力に対応しているかが重要になります。

モデルZ9H
(=Z8H?)
X9500H
(=X950H?)
X8500H
(米国未発売?)
日本未発売
(=X900H)
X9500G
(=X950G?)
X8500G
(=X850G?)
HDMI2.12.02.02.12.02.0
解像度
(1080p/60Hz)
YESYESYESYESYESYES
解像度(1080p/120Hz)YESYESYESYESYESNO
解像度(4K/60Hz)YESYESYESYESYESYES
解像度(4k/120Hz)YESNONOYES
(アップデート対応)
NONO
入力遅延(1080p@60Hz)19.3 ms15.4 ms19.7 ms14.7 ms
入力遅延(1080p@120Hz)10.8 ms7.2 ms11.4 msN/A
入力遅延(4k@60Hz)19.1 ms15.1 ms21.2 ms14.6 ms
入力遅延(4k@120Hz)N/AN/AN/AN/A

入力遅延の情報はレビューサイトから引用させていただきました。“Ready for PlayStation 5”の発表でX900Hの入力遅延が7.2msと書かれているのですが、rtings.comでもX900Hの入力遅延(1080p@120Hz)が7.2 msと一致しています。もしかしたら、SONYからrtings.comに計測依頼をしたのかもしれませんね。

PS5に最適な液晶ブラビア

PS5は、HDMI2.1をサポートして最大8K解像度、120fpsの描画性能をサポートしています。そのため、PS5を最大限に楽しむためには、HDMI2.1に対応しているテレビやディスプレイが必要です。PS5に最適なブラビアが欲しいという方は、HDMI2.1=4K/120Hzに対応したZ9Hが今のところ唯一の選択肢になります。

2020年モデルのブラビアは、HDMI2.0対応が主流であるため、この規格でサポートされている1080p/120Hzと4K/60Hz対応で止まっている状況です。解像度やfpsはゲームソフト側対応によるものなので、将来的には4K解像度で120fpsがターゲット性能になると思われます。PS5発売時には、スパイダーマンがパフォーマンスモード(画質よりフレームレートを優先したモード)で4K/60fpsをサポートすることが表明されていますので、4K/120fps対応のゲームソフトが一般的になるのはもう少し先かもしれません。PS4は、PROでも最高60fps対応で4K解像度(実質は3K解像度)では30Hzが限界でした。120fpsはFPSなど動きが激しいゲームソフトのユーザやeスポーツ業界には歓迎されると思いますが、一般的には1080p/120Hzと4K/60Hzで安定動作してくれれば十分に楽しめます。日本で多くの人が持っているニンテンドーSwitchのソフトは30fpsが上限ですからね。

一般ユーザ視点では、発売当初はHDMI2.0対応のテレビで1080p/120Hzや4K/60Hzで遊ぶのが主流になる気がします。ただし、Z9Hや日本国内では未発売のX900HがHDMI2.1対応していることを考えると、ブラビアの2021年モデルはPS5対応を大々的に謳って販促すると思います。今は、PS5とは別の理由で4Kテレビを買いたい人は1080p/120Hzと4K/60Hzに対応したテレビを買っておけば十分に楽しめると思います。

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