2020年にPS5が発売されてから3年が経つタイミングで新型PS5が発表されました。予約も開始され、2023年11月10日(金)に発売予定です。
これまでのPSは新型が発売するタイミングで小型化しながらCPUシュリンクにより製造コスト低減により本体価格を下げてきました。新型PS5の場合は今までと状況が異なるので、現行機と新型を比較し、違いを確認したいと思います。
新型PS5の発表記事には「新デザインのPS5は、従来のモデルと比較して、サイズでは30%以上の小型化、重さはディスクドライブ搭載モデルが18%、デジタル・エディションが24%の軽量化をそれぞれ実現しました。」という記載があります。
実際、新型は高さが390mmから358mmと約30mm小さくなっています。従来機と新型機の写真は本体とコントローラーを含んでいるのですが、コントローラーが本体サイズの縮尺と同じと仮定して、写真でサイズを比較してみました。本体の縦横が3cm x 4cm程度小さくなっているので、新型PS5は非常にコンパクトに見えると思います。従来機と新型のサイズ比率に合わせた画像で比較してみると、かなりコンパクトになったように見えます。
従来モデルと新モデルの価格含めた仕様を比較しました。新型の通常版とデジタル・エディションでそれぞれ従来モデルから変更された点については太字かつ黄色アンダーラインマーカーを付けています。
ユーザ目線で一番きになるのは価格ですね。これまでのPSハードは新モデル発売時にはCPUシュリンクにより設計を見直し、製造コスト低減させることで販売価格を下げてきましたが、今回は状況が異なります。米国では従来モデルから価格は据え置きですが、日本では円安の影響を受けて従来モデルと比較すると値上がりしました。円安による値上げはPS5だけではないので仕方ないですが、Appleのように新モデル発売前に従来モデルを値上げして、値段据え置きしたように見せるなどしても良かったのかもしれません。
サイズと重量は上で述べたように、サイズでは30%以上の小型化、重さはディスクドライブ搭載モデルが18%、デジタル・エディションが24%の軽量化をそれぞれ実現しています。これは大歓迎ですよね。また、小型化しているということはCPU性能は同じでも確実にシュリンクしているので、省電力化と動作音が静音化しているはずです。個人的には、どれだけ省電力化と静音化しているのが非常に興味があります。特に、PS5起動してゲームプレイしているとファンの音がかなり聞こえるので静音化は非常にメリット感じます。
実は、新型PS5発表時の記事タイトルには「ストレージは1TBに拡大し、Ultra HD Blu-rayディスクドライブが着脱可能に」という言葉が含まれている通り小型化してUltra HD Blu-rayディスクドライブが着脱可能になったのは大きいですね。PS2時代にはDVDドライブの故障で本体を修理することになったケースもあったので、物理的に動くデバイスであるBlu-rayディスクドライブを交換できるようになったのは良いことだと思います。
ストレージは825GBから1TBに拡大したので、約20%ストレージ領域が増えました。これはもちろん増えることは嬉しいですが、価格が日本では上がったこともあり「たったこれだけ?」と思ってしまいます。
項目 | 新型通常版 | 新型デジタル・エディション | 従来通常版 | 従来デジタル・エディション |
型番 | CFI-2000A01 | CFI-2000B01 | CFI-1200A01 | CFI-1200B01 |
価格(日本) | 66,980円(税込) | 59,980円(税込) | 60,478円(税込) | 49,478円(税込) |
価格(米国) | 499.99ドル | 449.99ドル | 499.99ドル | 449.99ドル |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 約358mm × 96mm × 216mm | 約358mm × 80mm × 216mm | 約390mm × 104mm × 260mm | 約390mm × 92mm × 260mm |
重量 | 約3.2 kg | 約2.6 kg | 約3.9kg | 約3.4kg |
CPU | x86-64-AMD Ryzen™ “Zen 2” 8コア / 16 スレッド 周波数:最大 3.5GHz まで可変 | ← | ← | ← |
GPU | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine レイトレーシング アクセラレーション 周波数:最大 2.23GHz まで可変 (10.3 TFLOPS) | ← | ← | ← |
メモリ | GDDR6 16GB バンド幅:448GB/s | ← | ← | ← |
SSD | 1TB 読み込み速度:5.5GB/s Read Bandwidth (Raw) | ← | 825GB 読み込み速度:5.5GB/s Read Bandwidth (Raw) | ← |
PS5ゲームディスク | Ultra HD Blu-ray™(各ディスク最大容量100GB) | ← | ← | N/A |
BD/DVDドライブ | ディスクドライブ端子 ディスクドライブ付属 | ディスクドライブ端子 | ディスクドライブ内蔵 | なし |
映像出力 | 4K 120Hz TV、8K TV、VRR対応 (specified by HDMI ver.2.1) | ← | ← | ← |
オーディオ | “Tempest” 3D オーディオ技術 | ← | ← | ← |
入出力(前面) | USB Type-C 端子 (SuperSpeed USB 10Gbps) USB Type-C 端子 (Hi-Speed USB) | ← | USB Type-C 端子 (SuperSpeed USB 10Gbps) USB Type-A 端子 (Hi-Speed USB) | ← |
入出力(背面) | USB Type-A 端子 (SuperSpeed USB 10Gbps) x2 | ← | ← | ← |
通信 | Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) Wi-fi: IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax | ← | ← | ← |
小型化を待っていた人はサイズは30%以上の小型化、重さはディスクドライブ搭載モデルが18%、デジタル・エディションが24%の軽量化を実現したということはグッドニュースです。さらに、確実に省電力化と動作音が静音化しているはずです。これに魅力を感じて円安による値上げに納得できる方は購入おすすめします。逆に、従来モデルを持っている人はスペック自体は変更なく値上げされたので、無理に買い替える必要はないと思います。
どちらにしても新モデルがでるとワクワクします。
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