通勤や出張、ランニング中に音楽を聴くためにワイヤレスイヤホンを使っているときに落としてしまうことがありませんか。ということで、首掛けもできるノイズキャンセリングイヤホン、SONY WI-1000XM2を紹介したいと思います。
外観と仕様
最近はノイズキャンセリングイヤホンが完全ワイヤレスが主流になっているので、首掛けができるネックバンド型のノイズキャンセリングイヤホンは新機種が発売されていないため、現時点ではSONYのWI-1000XM2が性能的に一番なのではないでしょうか。
と書いていた、このモデルも販売終了しているようですね。後継機種が発売されることを期待して続きを書いていきます。
WI-1000XM2は本体の他に、キャリングケースや各種イヤーピース、充電用のUSBケーブルの他にも飛行機内で使用することを想定してか航空機用プラグアダプターや接続ケーブルが付属されています。
本体はシリコン製のネックバンドと先端にはバッテリーや各種チップなどが入っている部分から構成されています。イヤホン本体とイヤーピースに少し角度を付けたアングルドイヤーピース方式を採用しているため、より耳の奥まで装着しやすく、フィット感が向上しています。
左側のケーブル部分にはリモコンを搭載しており、音量調節や曲の再生停止などの操作が可能です。また、ハンズフリー通話に対応したマイクも付いているので通話品質が向上しています。音楽を聴くためだけに使用したかったので、マイクが付いたのは装着性の観点ではマイナスポイントです。
また、リモコンには「C」と書かれたカスタムボタンがあります。アプリで設定変更することでGoogleアシスタントやAmazon Alexaを操作することもできますが、標準ではノイズキャンセリング機能の最適化が割り当てわれています。これは、気圧の変化に応じてノイズキャンセリング性能を最適化する機能です。特に、飛行機内で利用する際も、ハイクオリティなノイズキャンセリング体験を実現します。
本体右側には電源ボタンと充電用のUSB-Cポート、外部機器と有線接続するためのステレオミニジャックも備えています。これにより移動時はスマホなどとBluetooth接続し、飛行機内では映画を有線接続して楽しむこともできます。
先代機種WI-1000XからWI-1000XM2に乗り換えたのですが、一番の特長は装着性の改善ですね。シリコン製の柔らかいネックバンドを採用することで、軽量化、装着性の向上を実現しています。さらに、付属のキャリングケースに丸めてコンパクトに収納することができるため持ち運びもしやすくなりました。
例えば実際に飛行機で使用するときには、キャリングケースに本体を折りたたんで収納して、メッシュ状になっているスペースに航空機用プラグアダプターや接続ケーブルを入れることができます。USBケーブルはモバイルバッテリーを充電するために使用しているものを活用していたので、キャリングケースには収納していませんでした。もちろん、USBケーブルも十分収納できます。
音質面では、WH-1000XM3と同じく「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を搭載しているため、高性能なノイズキャンセリング処理を可能にしています。また、ポータブル向けとして最高クラスのS/N比と低歪な特性を持つD/A変換回路およびヘッドホンアンプを内蔵しているだけでなく、32bitのオーディオ信号処理を行うことで、音質の向上を実現しました。
WI-1000XM2は純粋なヘッドホンとして見た時にも非常に優秀で、小型高感度9mmダイナミックドライバーユニットと、小型化・高音質化を実現したバランスド・アーマチュア・ドライバーユニットを組み合わせた、HDハイブリッドドライバーシステムを搭載しています。そのため、クリアで深みのある低音から鮮やかできめ細かい高音までの広帯域再生と、高い装着性の両立を実現しています。
実際に使ってみての感想
実際に国際線の飛行機内で使用しました。機内の映画などエンターテインメントを楽しみたい場合は本体に備えられているステレオミニジャックに付属のコードを接続してください。コードを接続している状態ではBluetooth接続機能と自動電源オフ機能が無効になるので、飛行機内でノイズキャンセリング機能を使って寝たいときは便利です。
付属イヤーピースはWF-1000XM4付属のものと比較すると少し硬いですね。WI-1000XM2にはトリプルコンフォートイヤーピースとハイブリッドイヤーピースロングが付属しています。トリプルコンフォートイヤーピースはシリコンフォーム、WF-1000XM4やWF-1000XM5に付属しているノイズアイソレーションイヤーピースはポリウレタンフォームと素材が異なっています。そのため、WI-1000XM2のイヤーピースは追従性が低いため、WF-1000XM4と比較すると硬く感じるようです。
ノイズアイソレーションイヤーピースだけではなく、他社製イヤーピース含めて好みのものに変えることで装着性や遮音性を向上することができます。実際、WF-1000XM4付属のノイズアイソレーションイヤーピースに変更して使っていますが、こちらの方が装着性が好みです。
WI-1000XM2を機内で使っていて一番便利だと思ったのがネックバンド型であることです。ヘッドホンと違って首にかけておけるので髪がへこんだりしないですし、完全ワイヤレスイヤホンと違って席を離れるときには首にかけておけるので紛失の心配もないです。現在は海外出張など減っていると思いますが、外出時に首にかけておけることはメリットを感じる人もいると思います。
WI-1000XM2は先代機種から2年後に発売されたのですが、その後は後継機種が発売されないままソニーストアでは販売終了しています。今後もソニーからネックバンド型のノイズキャンセリングヘッドホンが発売される可能性は低いので、気になる方は在庫があるうちに購入することをおすすめします。
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